さくっちょのこと

前回さくっちょの事を書いたのはプチ家出の事だったね。
その後の事。

その頃のさくっちょはものすごいエネルギーでぶすねこにぶつかって来ていたものの、それ以外は普通に見え、学校にも楽しんで通っているようだった。
ところが、高校2年生に上がるときのクラス替えで、新しいクラスになじめないようなことを言っていた。それでもクラスに友だちも出来ていたようなので、そんなに心配はしていなかった。勉強もそこそこ出来ていたし、部活も小さな問題がありながらも楽しんでやっているように見えた。
そんなある日、さくっちょは学校へ行けなくなった。
その段階ではっきりしていたのはさくっちょがうつ状態だったってこと。この『うつ状態』というのが曲者で、『何となく気持ちが落ち込む』というのの延長線上にあるものだと思われがちだけれども、全く違った。ぶすねこもそう思っていた。けれどもうつははっきりとした病気だと、この時分かった。気持ちや精神論では太刀打ちできない。
思い返せばプチ家出の時も「理由はないのだけれど死にたくなるんだ。」と言っていた。でもぶすねこもダーもその言葉に引っかかることなくそのままにしてしまっていた。
これはほっといてはいけないと思い、病院を探した。が、思春期の子どもを診てくれるところはものすごく少なく、初診まで数か月～半年以上と言う所ばかりだった。
病院探しの顛末も書きだしたら長～くなるのだけれど、何とか医療にはつながった。

結局さくっちょは通信制高校へ転校した。
転校先の高校の先生たちは良い先生が多いように感じた。
特にスクールカウンセラーの先生とはいい出会いだったと思っている。卒業した今もお世話になっている。通信制の高校にスクールカウンセラーの先生がいることは少ない。でもこの学校は、『通信制の学校にくる子たちは心に傷を持っていることが多いから、カウンセラーの存在は大事だと思っている。』と言っていた。良い学校に巡り合えたと思っている。

さくっちょがなぜうつになったのか、分からない。病名もはっきりしない。ただ、うつの症状が出ていただけ。ぶすねこの接し方が悪かったのか、ぶすねこ家の環境が悪かったのか。そう何度も何度も思ったけれど、思った所で過去が変わるわけではない。未来を見ていくしかない。

高校卒業後、調理系の専門学校に進んだが、その学校もある日行けなくなった。そして退学した。
で、今に至る。

さくっちょの事をブログに書こうと思ったのはぶすねこの中で少し整理がついてきたことと、同じような人たちと接点が持てるかもしれないと思ったから。時間がさくっちょを癒して少しずつ元気にはなってきているけれど、病気になった原因がはっきりしない、また、これからどうしていったらいいのか見通しが立たない。本人が一番不安なんだと思う。今は自分の気持ちは一切話さないけれど。

こんなブログ界の片隅のブログにやって来てくれる人がいるかなぁと思いながらも、はじめの一歩と思い書いてみました。

タグ：思春期うつ

コメント 2

さくっちょちゃん、そんなに大変なことがあったのですね。さくっちょちゃんも、ぶすねこさんたちも、本当にお辛かったことと思います。私は経験がないので何もお役に立てないのですが、必要なサービスに繋がれることを願っています。ぶすねこさんご自身もどうぞ無理しないでくださいね。
by stellaria (2022-10-07 00:10) 

stellariaさん
ありがとうございます。
なかなかのインパクトの記事でしたが、そんなに悲観はしていないのです。ただ、今回の事で思ったのは、『あてになる人を見つける能力』というものが必要だなぁと。世の中あてにならない人、事、物だらけ。偉そうな人ほど当てにならない。
あまりうきうきしない記事になりますが、ちょっとお付き合いいただけると嬉しいです。
by ぶすねこ (2022-10-07 12:50)